新NISA「ニュース」

新NISA成長投資枠対象商品(非上場)は登録再加速、代表的インデックスファンドを補完するシリーズ追加

nisa_news_pcimage.jpeg 投資信託協会が12月1日に更新した「NISA成長投資枠対象商品リスト(2024年1月4日登録予定)」(非上場投信)で新たに73本の投信がリストアップされ、対象ファンド数は合計1793本になった。今回の更新では、新たな運用会社として「バーテックス・インベストメント・ソリューションズ」が加わった。新規登録ファンドでは、大和アセットマネジメントの「iFreeNEXT」シリーズや三菱UFJアセットマネジメントの「GRAN NEXT」シリーズ、三井住友トラスト・アセットマネジメントの「SMT iPlus」シリーズのような従来のインデックスファンドとはやや異なるインデックスファンドがシリーズとして追加されている。また、三井住友DSアセットマネジメントからも新しいインデックス・ファンドシリーズが登録された。

 「NISA成長投資枠対象商品リスト」は、6月21日から公表が始まり、今回で7回目のリスト公表になる。ファンドリストの公表は6回目までは徐々に追加銘柄数が少なくなる傾向にあったが、新NISAのスタートが接近してきた再び増勢に転じている。それは、新NISAで利用されるメイン商品と目されている低コストのインデックスファンドの市場で、「インデックス+α」を実現しようとする新たなファンドシリーズが生まれてきていることなども影響している。

 大和アセットの「iFreeNEXT」シリーズは、オーソドックスな株価指数(インデックス)に連動するインデックスファンドに低コストで投資できる「iFree」から派生したシリーズで「特徴のある成長分野に着目した個性あるインデックス」に連動する運用成果をめざす。既に、「iFreeNEXT FANG+インデックス」「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」「iFreeNEXT NASDAQ次世代50」が登録されていたが、今回新たに「iFreeNEXT インド株インデックス」「iFreeNEXT 日経連続増配株指数(資産成長型)」「iFreeNEXT 日経連続増配株指数(年4回決算型)」が加わった。

 三菱UFJアセットの「GRAN NEXT」シリーズは、、「GRAN NEXT エネルギー」、「GRAN NEXT フード」、「GRAN NEXT モビリティ」、「GRAN NEXT テクノロジー」、「GRAN NEXT ヘルスサイエンス」、「GRAN NEXT マネープールファンド」の6ファンドで構成され、それぞれグローバル株式の中から特定のセクターに特化した株式を投資対象にしている。今回、マネープールファンドを除く5ファンドが登録された。

 三井住友トラスト・アセットの「SMT iPlus」シリーズは、クオンツ運用の手法を用いて「インデックス+α」の投資成果をめざすファンドで、運用報酬を成功報酬制を導入することで全体のコストを抑えた商品性になっている。「SMT iPlus 全世界株式」と「SMT iPlus 米国株式」を登録した。

 また、三井住友DSアセットは、「三井住友DS・ポートフォリオ・シリーズ」として提供している低コストのインデックスファンドシリーズ9本を揃って登録した。「TOPIX」「225」「先進国株」「新興国株」「先進国債」「新興国債」「Jリート」「Gリート」に加え「ゴールドインデックス(為替ヘッジあり)」があるのが特徴で、対面販売会社での取り扱いもできる低コストのインデックスファンドシリーズだ。

 今後の発表予定は、12月19日を残すのみとなった。今後、どのような新設ファンドがリストアップされるのか、今後の発表に注目していきたい。なお、2024年1月5日以降の登録予定銘柄も発表されているが、12月1日時点では4本のみになっている。(イメージ写真提供:123RF)

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